今時はネット小説に挿絵があって当たり前の時代。せっかくだから、流行りの生成AIを使って挿絵を作成することにした。 ここでは、没にした画像も含め、挿絵に使用したAI生成物を紹介する。
Stable Diffusionを使用した。モデルはPhotonである。 自前で環境構築を試みたが、パソコンの性能が微妙なもので、色々と機能に制約がある状態だった。 例えば、SDXLが使用できず、512×512より大きい画像の出力も無理だった。
以下、特に断りが無ければいわゆる「ポン出し」の画像である。そのような画像については、法律上は著作物として扱われないと思われる。
禍話リライト「髪ゼリー」(「こっくり譚」より)
最初は特に意味もなく、青いゼリーの画像を想定していた。途中から、サムネイルにしたときの鮮烈さを求め、赤色のゼリーに変更した。そんなわけで、青いゼリーの画像と赤いゼリーの画像がある。
禍話リライト「蝋燭の男」
蝋燭を握る手の画像にしたかったのだが、なかなか生成が上手くいかず、最初はただの蝋燭の画像で妥協した。 その後、i2iを利用して、どうにかそれらしい画像を捻り出すことに成功した。
i2iの元絵はこちらである。これを元に生成した画像を、さらにi2iにかけるなどの工程を踏んでいる。
禍話リライト「コンビニに来たカップル」
汚れた硬貨の画像や、地面に突き刺さったスコップの画像を生成したかったのだが、上手くいかなかった。 途中、山中を走る車の画像で妥協しようとした。 最終的には、山に佇む男の画像を作る方針に切り替え、まあまあ上手くいった。
採用した画像の元となった画像は次の通りである。このAI生成画像をさらにi2iにかけて完成とした。
採用に至った画像には土饅頭のようなものが描かれているが、特にそのような指示はプロンプトには無かった。偶然の産物である。
禍話リライト「棒の手紙」
山積みの手紙の画像をポン出ししただけ。それ以上、何も思いつかなかった。letter違いで文字の山積みの文字の画像も生成された。
禍話リライト「保健室での譫言」
最初は保健室の画像を出そうとしたが、上手くいかなかった。その後、竹をテーマに適当なものが出来ないかと試みたが、それも失敗した。途中、壊れたハートの画像や、ラブレターを書く様子の画像での妥協を試みた。 最終的に、竹林の近くを走る足を出力する方向で落ち着いた。
禍話リライト「舐婆」
小汚い病院の画像を生成してお終いとした。これ以上は何も思いつかなかった。
禍話リライト「解説こっくりさん」
最終的には、目元を黒い四角形で隠した、巫女のような姿の女の子の画像となった。なお、AI生成物の背景を抽出して、暗い色になるように加工してある。
ここまでやれば、さすがに著作物として主張できるのではないか。無理か。どうなんだ。
ちなみに、加工前の生成物はこちら。可愛い。
禍話リライト「耳なし芳一」
当初は、文字がびっしりと書かれた腕の画像を生成しようとしたが、上手くいかなかった。その後は、バスの画像を生成する方向で切り替えた。
採用したものはバスの画像を生成し、それをモダンでビビッドでお経な感じに加工したものである。これも著作物と言い張って良いのではないか。
なお、お経の画像は下記を使用している。
加工する前の生成物はこちら。
『ロボットダンス』(Creepypasta私家訳、原題“The Robot Dance”)
「しょっぱい演劇」のイメージで、dirtyでoldな感じのmanを出力させた。 顔面の描写が微妙に破綻しているが、それが却って味があると思って採用に至った。
ところで、「mask」を指定すると、コ口ナ禍の風刺画のようなものが生成されて困惑した。
禍話リライト「老夫婦」
自宅のインターフォンの写真をi2iにかけたもの。
実物はもっと汚らしい。故障しまって以来、掃除もせずに放置しているためだ。ろくに客も来ないため、特に問題が無い。
いや、まあ、問題はあるのだが……。
禍話リライト「お礼娘」
普通のプールの画像で妥協。「プールの中に墓石が立っている」という不思議な画像を作りたかったのだが、上手くはいかなかった。
試しに女の子の画像も生成してみたのだが、子供らしくない奇妙な体型だったため没となった。子供の顔に、子供の大きさの大人びた肉体がくっついており、かなり不気味だった。
禍話リライト「ベランダで自己紹介」
自宅のベランダの室外機を撮影し、その写真をi2iにかけたもの。生成AIは網目の部分が苦手なのかもしれない。
禍話リライト「離脱の記録」
ノートのある教室の画像をポン出ししただけである。数は沢山生成したのだが、使い道がありそうなものは少なかった。机と椅子を沢山描画させた結果、物が多い分、破綻が目立つ画像が多かった。
禍話リライト「柱の傷」
最初は傷の付いた柱の画像を生成しようとした。しかし、何故かログハウスや枯れ木が出力されてしまった。柱らしき画像が出力されたこともあるが、柱が新しすぎたり古すぎたりとしっくりくるものは無かった。
その後、「何かがあった現場」の画像に方針を切り替えた。これも上手くいかなかったのだが、妥協して1枚選んだ。
禍話リライト「ヤマガミさんの写真」(甘味さん譚)
「滝 (fall) を写した写真」の画像を生成しようとしたところ、秋 (fall) の画像が生成されてしまった。



































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