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2026年7月3日金曜日

『月曜日なんて大嫌い』(Creepypasta私家訳、原題“I Hate Mondays”)

波打ち際に置かれたガーフィールドの電話

ロバートは友人や家族がビーチに招いても絶対に来なかった。スイミング、ピクニック、パーティ。どれも断った。だから、みんな声をかけるのを止めた。ロバートは海が嫌いというわけではない。もっと複雑な背景がある。確かに、ロバートは泳ぎが苦手で、当然ながら溺れるのが怖かった。海に住む無数のものも恐れていた。刺してくる触手や刺し貫いてくる棘。骨から肉を引き剝がすノコギリのような歯。

しかし、ロバートが海のことを考えるとき、感覚の大半は畏怖だった。ロバートの奥深くには、この磁力があった。恐怖と魅了という双子の引力。海の全くの広大さを想像しようとしたときにこの二つの力があった。海の計り知れない深さ。

それがロバートがほぼ毎週も海に向った理由である。近くにある監視が来ない小さめの場所の一つを選んだ。浮かれ騒ぐ人々をどんなときも引き寄せそうにない場所だった。事を始めると、潮溜まりを抜けてゆっくりと進む。尖った岩で足の裏に小さな切り傷ができる。それから、塩水の痛みに楽しく身を震わせる。

もちろん、実際に水の中に入ることはなかった。しかし、岸に立ち、岸で砕ける一波一波が引き込む海の力を感じたものだった。波が徐々に柔らかく濡れた砂に沈めていくのに身を任せる。大抵、ロバートが好きなことは浜を漁りまわって、海が打ち上げた宝物を探すことだった。流木を拾ったり、クダクラゲの膨れ上がった死骸をつついたりしたものだった。石や平べったい貝殻の欠片で水切りをした (いや、とにかく、水切りをしようとした)。イカの骨を掴み、親指の爪で抽象的なパターンを彫り込むと、投げつけて水に帰した。さらに、シーグラスのコレクションは人が羨むほどのものになっていった。実際にコレクションの存在を他者に教えることがあればの話だが。

この日、ロバートは長い節くれだった棒を見つけた。ロバートはガンメタル色の空の下の海岸をゆったりと歩きながら、気だるげに棒を前後に振った。空気は何か起こりそうな気配でいっぱいだった。大抵は、また嵐が来る前兆だろう。数週間前にニューサウスウェールズの北東の海岸を断続的に襲ったときのように。しかし、そこには何か別のものもあった。ロバートは胸の中で鼓舞するものを感じた。血管の中でドキドキするものがあった。何かをひらめきそうな予感があった。ただ、その本質はロバートの元を去っていった。

「はっきりしないな」

ロバートは一人呟いた。目の前の砂を格段に激しく棒で打ち付けた。

今日は棒を除けば、ほとんど見つけたものはない。普通の瓶のキャップにソフトドリンクの缶。ロバートはこのようなゴミを帰宅時に処分するため、再利用可能なプラスチックの袋に思慮深く集めていた。実際、砂から突き出た明るいオレンジ色のプラスチック片に気を取られたとき、今にも家へ帰るところだった。

またゴミか、とロバートは苦々しく思った。そして、ゴミを除去するために棒でぐいと突いた。物体はその場所から動かなかった。ロバートは眉を顰め、膝をついてプラスチックの物体の周辺の砂を掘った。最初の探索で、湾曲して円く膨らんだ形から、二か所が丸く突き出ていると分かった。そしてついに、困惑させられるものが出てきた。固く巻かれたコードである。

ロバートは自分が掘った砂の穴から物体を持ち上げて、地面の上に置いた。周囲と調和しない、しかし明白に馴染み深いものを前に目を細めて眺めた。

それはガーフィールド ([訳注]著名な猫のキャラクター) だった。

もっと正確に言えば、それは古い電話機であり、ガーフィールドの形に作られていた。その猫はうつぶせに寝転がり、短く太い尻尾は横の方で丸めていた。電話の持ち手は猫の背中の大部分から構成されていた。土台の横に置かれており、渦巻くコードが繋がっていた。ガーフィールドの黒い縞模様は摩耗しており、その存在を仄めかすばかりだ。しかし、その姿はロバートにとって十分に馴染み深いもので、頭の中で容易くギャップは埋まった。本当にロバートの注意を引いたのはガーフィールドの目である。両目は開いていたが、特徴的に半開きであり、瞳の黒色は完全に消え去っていた。瞳のある場所は円盤が隆起しており、その下の強膜と同じように灰色がかった白色をしていた。ガーフィールドは盲目のように見えた。

「何を見てきたの」

ロバートはくすくすと笑いながら問いかけた。ガーフィールドはただ微笑んでいた。

帰宅すると、ロバートはそれほど時間をかけずに電話を洗った。シンクの中で手早く濯ぎ、皿を洗った後の石鹸が混ざった水で徹底的に擦り、さらに濯ぐことで、泥や砂、塩を落とすだけでなく、明るいオレンジのプラスチックに光沢が戻ってきた。ロバートは物体を持ち上げて値踏みした。今は綺麗になり、まあまあ良い状態で見つかったことに驚いた。最も驚いたことは、電話線とジャッキがまだ残っていることだ。見たところ無傷のようだ。

ロバートは携帯電話の電波にむらがある町から十分に離れたところに住んでいた。だから、まだ電話回線を維持していた。居間にある差込口に電話を繋ぎ、後でテストしてみようと誓った。もちろん、ガーフィールドの縞模様と目は塗り直しが必要だろう。しかし、それはまたの機会に待つ必要があるだろう。何と言っても今は遅い。それに、明日は仕事だ。

***

ロバートがベッドに入ってやっと1時間というときに、つんざんくような悲鳴に驚いて目を覚ました。ショックを受けながら、必死に自分の周囲を見渡した。間もなく覚醒し、自分が誰か (無論ロバート)、どこにいるのか (自分のベッドの中) を思い出し、ベッド横のテーブルを素早く一瞥して、何時かを知った (午前12時1分)。その悲鳴は定期的に繰り返された。識別するのにもう少し時間がかかった。

電話だ。ロバートは掛け布団を蹴飛ばし、ドアに向かって躓いた。こんな遅くにハッピーな理由で電話を掛ける奴はいない。ロバートは頭の中で重要な人々のリストに目を通した。両親。兄。デビー。居間に着いて電話の受話器を掴む頃には、ロバートは取り乱していた。

「もしもし」

長い沈黙があった。その間、ロバートは息を殺した。ついに、聞きなれないぼんやりした声が聞こえてきた。

「ジョン」

ロバートは震えた呼吸をした。ジョンに何があった……。そもそもジョンとは誰だ。

「あの……すみません?」

「ジョンと話したいの。頼みます」

声が聞こえた。突然に馴れ馴れしい。ウキウキしている。

ロバートは安堵して前に屈んだ。

「すみません。私はロバートです。間違えていますよ」

「ジョォン」

電話の声は歌うように言った。

ロバートはムッとしながら受話器を叩きつけた。ロバートはイライラしたが、奇妙にも少し……印象深かったような? 懐かしかったような? ロバートは子供がいたずら電話を掛けたことにもはや気付かなかった。少なくとも、電話が機能したことは今分かった。

アドレナリンが急に流れて、再び眠りに就くのは難しいように思った。ただ、まだ海の空気の心地よさが残っていて、すぐにまた眠った。

夢の中で、海がどんどん上昇していった。海は低木林地や熱帯雨林を水浸しにした。海は町全体を飲み込んだ。そして、依然として海は上昇を続けた。ロバートは戸口に立ち、塩水が裸足の足に被さった。海の磁力を今までになく強く感じた。それは虚無の呼び声だ。消えてしまいたいという衝動。飲み込まれた。

「ジョォン」

耳の中で耳障りな声が聞こえた。

***

いつもと同じように週が過ぎた。ロバートは職場と家を行き来する単調さに自分を見失った。昼食時、手の込んだサンドイッチを食べた。子羊のヒレ肉、サラダ、チーズ風味のソース。この後には果物を二切れ食べた。日中、甘いビスケットの軽食をとり、前述の料理を食べてパン粉を机の上に散らかし、キーボードの隙間に落とした。夕方になると、二人前の食材の配達を頼み、二人前とも食べた。どういうわけか、いつも空腹感を覚えていた。おそらくただ飽きていただけだろう。

金曜日、仕事を早くに終え、オフィスワークス ([訳注]オフィス用品のチェーン店) に立ち寄った。黒く先端が丸いペイントマーカーを買った。1個だけ買って精算することが嫌だったから、まとめ売りされていた高すぎるミンティーズ ([訳注]ミント味のキャンディ) も買った。

帰宅すると、ミンティーズを口にし、時折、空気を吸ってメントールの冷感を味わった。その間、ガーフィールドの電話について調べた。先週から電話をかけることも電話が来ることもなかったが、珍しいことではなかった。ロバートの家族はほとんど連絡を電子メールで済ませていた。時折はFacebookを更新した。デビーに至っては……いつもすぐには電話をしようとしなかった。

ロバートは黒いマーカーを振った。マーカーの先端を繰り返し反故紙に押し付けて、塗料が出てくるようにした。電話のスクリーンをじっと見つめた。縞模様を参考にするため、ガーフィールドの漫画を用意していた。漫画の中で、眠たいジョンが不可解なほど白目がちのガーフィールドに寝に戻るように懇願していた。漫画のコマをインターネットに投稿した誰かしらが、ガーフィールドが枕を抱いているところのクローズアップを追加しており、縞模様のある背中、尻尾、顔が堂々と映し出されていた。

単純で楽だ。ロバートは携帯電話を自分の隣に置きつつそう思った。ガーフィールドの電話を片手で持ち上げた。今となっては、塗料はマーカーの先端にまで届いている。彼は尻尾から始めることにした。縞模様は多くない。簡単だ。

前言撤回。20分と数えきれないほどの罵倒語の後も、その作業を終えてすらいなかった。縞模様は単純に一筆の塗りで描いたものではなかった。むしろ、より細かな垂直の塗りを多く多く重ねて作られた引き延ばされたダイヤモンドのようなものだった。一回でも完璧でないと、何もかもぐにゃぐにゃになってしまう。

ロバートは起き上がってアセトンと雑巾を掴み、間違えた部分を綺麗にしなければならなかった。二回目の試みは前より上手くいったが、早くはならなかった。ガーフィールドの尻尾全体を終わらせて、特に先端に満足した。先端部は子供の頃に愛好していた漫画の太い線を正確に捉えられたと感じた。

上手くいっているうちに終わらせることにした。部分ごとに計画を進める方が実践的だ、だから事が進んでいるときに自分の仕事に汚点を残すことはないと言い聞かせた。

時間を確認すると午後2時。望めば浜辺に行く時間がまだある。しかし、そうすれば土曜日の午後は少し不確実になるかもしれない。明日に行くのが良いだろう。早めに。

***

太陽が海の上に上ると、束の間ではあったが、空はもはやいつものくすんだ灰色ではなかった。薄青色に、毒々しいオレンジ色の太陽から放たれるピンクやサンゴ色の日の筋が混ざり込んでいた。ロバートは、変わり行く波の線を示す岸沿いの日の筋にも気付いた。ロバートのシャツさえも縞模様で、自分自身を見下ろしていることに気を留めた。全世界が縞模様だとロバートは心の中に思った。縞模様が何もかも取り囲んでいる。

色がごった返す様を見せつけられたが、ロバートは動かずにいた。いつもの畏怖は弱められていた。ほとんど麻痺していた。ロバートは海をじっと見つめ、海面の下を石のように沈んでいく想像をした。ぞくぞくとはしなかった。ロバートは踵を返し、車へと歩いて行った。

***

その週の料理の材料が底をつき、再び痛烈な飢えを感じたため、ロバートはパントリーを奇襲し、手早く用意できるものがあるか見に行った。ロバートは作業台の上に小麦粉の山を盛り、中心に小さな巣を作った。そこに卵、オリーブオイル、塩を加えた。浜辺から戻ってきてから、あまり何もしたくない気分だった。シャワーすら浴びていなかった。しかし、急に、この珍しい目的に駆り立てられる気分になった。卵を割り、小麦粉を内に寄せると、落ち着いた気分になり始めた。パン生地を捏ねることはほぼ沈思黙考となり、捏ね上げた滑らかでぎっしりと詰まった球体を見ると満足させられるものがあった。ロバートは球体を愛おしげにほとんど守るように手で覆った。それからラップで包み、寝かせておいた。

数日分の皿がロバートの周りに積み上がっていた。ロバートはひたすら皿を見た。十分に集中して見ていれば、皿が勝手に自分で洗ってくれるか、無に帰すかのように。30分が過ぎて、ロバートはゆっくりと目を瞬かせる以外は、ほとんど身動きしなかった。

パン生地の方に戻り、ラップを片手で外した。その間、空いた片手は二番目の引き出しに伸びて、麺棒を見つけ出した。ロバートは広く平らなパスタシートを伸ばし始めた。

***

ロバートは電話の音で眠りから覚めたわけではなかった。既に起きていたからだ。月曜日の朝、だいたい午前2時頃、ロバートが開いた冷蔵庫の明かりに照らされながら、冷蔵庫の中身についてじっくりと考えていたとき、電話が鳴った。ロバートの心臓が跳び上がったが、このときは走らなかった。ロバートは慎重に冷蔵庫を閉じて、物足りなさそうに一瞥し、音を立てずに居間に移動した。

「もしもし」

「もしもし。私だよ。もう寝る時間じゃないの」

ロバートは母親の声と認識した。

「うーん……そうだね。ちょっと……空腹でね。どうしてこんな時間に電話をかけてきたの。親父は元気?」

母親は笑った。

「ああ、お父さんは元気だよ。死んだみたいに寝ている。でも、お前はどうなの。疲れているみたいだけど」

ロバートは空いた手で顔を擦った。

「そう、そう、疲れている」

ロバートは溜息を吐いた。

「どうしてお袋は寝ていないの」

母親は再び笑った。ラジオの雑音のような音だった。

「あら、ご親切に。寝ないよ! 絶対に寝ない」

ロバートは沈黙し、母親は話を続けた。

「寝なよ。朝には何もかも良くなっているよ」

このとき、ロバートはあくびをした。

「そうだね、その通りだ。おやすみ、お袋。愛しているよ」

「愛しているよ、ジョン」

***

ロバートはデビーの夢を見た。二人は会話をしており、それから突然、広大な砂地の平野の両側に立っていた。ロバートは大声で呼ぼうとしたが、水中で叫んでいるかのようだった。巨大な毛虫のような、長くて分厚く毛むくじゃらのものが、蛇行して進んできてロバートの周りを取り囲み、ロバートの胸を締め付けた。ロバートは虚しく身もだえした。

「もう夜も遅いよ、ジョン」

広大な虚無のどこかから喉から出たような声が聞こえた。

「今は休んで、ジョン」

それは囁き、ロバートはやっとか細くすすり泣くと、膝をついて倒れた。毛むくじゃらのものは固く締め付け、ロバートは脱力し、諦めた。抱擁のように感じた。

***

朝になると、ロバートは職場に病欠の連絡をして、それから数時間をベッドの中で過ごした。夢うつつの狭間を漂ったが、決して完全に眠ることはなかった。結局、お腹がゴロゴロ鳴る音が大きすぎて、ベッドから抜け出た。

ロバートは大きなお椀にココポップスを作った。それから家に残っていたツナ缶を全て食べ尽した。何の味も感じなかった。

どうにかシャワーを浴びたが、その後、いっそう人間らしさを感じた。僅かながら軽やかな足取りで、台所へ戻り、あちこちに散らかった皿を集めて並び替え始めた。電話が鳴ったとき、ちょうど水を流し始めたところだった。

「お宅の持ち主の方ですか」

「あーはい……」

ロバートは注意深く返答した。

「私、ソーラーソリューションズのオリーと申します。お電話した理由は、お客様が最近、弊社のウェブサイトをご覧いただき、ソーラーパネルの設置にご興味があるとお答えいただいたためです」

ロバートは脱力した。

「ああ、はい。はい、そうです」

「誠にありがとうございます! 月曜日はご都合いかがでしょうか。弊社の技術者が参上して、お客様の所有地を調べて見積もりを出しますが」

「ああ……ちょっと分かりませんね……」

「確実に月曜日はご都合つきますよね? 再生可能エネルギーに接続するのに最高の日ですよ! 電気代を節約できるだけでなく、即座に所有地の価値を増やすことができます!」

ロバートは曖昧な返事をして、空いている手で電話のコードを弄った。

「良いのは夏だけではありませんよ! 寒くなる時期にも便利です。寒くなればね、ジョン。もっと寒くなれば。ここは何もなくなります、ジョン。そうしたら、埋め尽くさなくては。あなたに会えますね、ジョン。こだまする虚無を越えれば。もはや目は必要ありません、ジョン。私は何もかも見ます。ここがとても寒く……」

ロバートは電話を切った。わずかの間、そこに立ちつくし、次に何をすべきか決めようとした。明日は仕事に行くだろうと分かっている。では、今すぐは?

ロバートは時刻を見た。午後7時30分。ロバートはいっぱいになったシンクのことを考えた。それから、ベッドへ向かった。

***

職場、自宅。職場、自宅。食べる。食べる。食べる。同僚がロバートの何かが違うことに気付いても、決定的なことは言わなかった。珍しくロバートが同僚の視線を受け止めることができたとき、ロバートの目は懇願でいっぱいだった。助けてくれ、ロバートは同僚にそう言おうとしていた。何もかもが終わらずにいる。人々はただ穏やかに微笑み返した。みんなが危険だ。

友人と家族はもっと気付いていた。……とにかく、ロバートの肉体の変化に。ロバートは豆腐ムースのレシピをもっと多く集め、ランニングのグループへの参加を申し出た。父親は冗談を言った。

「別れを経験すると人は体重が減るものなのかね」

少なくともガーフィールドの電話は一緒に来てくれた。仕事の後、ロバートは居間に座り、猫の縞模様の塗り直しに取り組んだものだった。1時間以上ぼんやりとしながら。変化を持たせるため、別の漫画のコマを参考に持ってくることもあった。この日のコマでは、ガーフィールドは目を覚まして長らく放置していた自宅を探しに行った。ジョンやオーディーが出る兆候は無かった。ロバートはガーフィールドの顔の塗り直しに取り組んでいたときに舌打ちした。

その週の終わりまでに、ロバートは実質的に電話の作業を終わらせた。残るは目だけだ。ロバートはガーフィールドを高く持ち上げて、こちらの方向に向きを変え、自分の手仕事を称賛した。ロバートは少し思案する。この電話はいくらの価値がつくだろうか。売る気は全く無かったが。これは海からの贈り物。敬意がかの天恵を捨て去ることを妨げなくても、迷信は確かに捨て去らせはしないのだ。

ロバートはペイントマーカーに手を伸ばしたが、その手は不確かに宙を漂った。もはや目は必要ありません、ジョン。ロバートは電話を元の場所に置き、マーカーをゴミ箱に投げ入れた。おそらく空だった、とにかく。

日曜日、ロバートは浜へ戻った。ただ、いつもの敬意を持ってはいなかった。ロバートは義務感や単なる習慣で教会へ戻る人のようだった。麻痺の感覚を覚えていた。

いつもの場所となったところへ向かおうと砂丘を上ったとき、目に入った光景は麻痺を貫くのに十分だった。浜は数十の、いや数百のオレンジのプラスチックのゴミが散らばっていた。ゴミが何なのかは分かっていたが、それでも砂丘を降りて近付いた。何かは知っていたが……それでも。

ガーフィールドの電話が岸沿い中を散らばっていた。ロバートの左の岩間の水たまりから、右側の遥か先にある砂丘にまで。ゴミの中を縫って進む中、あちらこちらにある電話をつついた。どれも故障の度合や崩壊の段階が異なっていた。ここにあるものは耳が無かった。あそこにあるものは顔の半分が腐り果てていた。いくつかは小さな軟体動物がプラスチックの側面に貼り付いていた。ロバートは何を考えるべきか分からなかった。何をすべきなのか。

そして、その電話が鳴り始めた。

すべての電話が鳴り響いた。一度にではなく、間を空けて。音は大きくなり、鋭く調子はずれの不協和音となった。ロバートは浜辺を見渡した。ほとんどは受話器が外れていた。その多くが受話器自体が無かった。それでも、鳴っている。

電話が鳴り続けるにつれて、切迫感が強まった。ロバートはチクタク鳴る時限爆弾を抱えている気分になった。無数のガーフィールドが互いの要求をせがんだ。電話に出てくれ。千の、千のプラスチックのうんざりするような目がロバートの魂を直視していた。ロバートは立ち止まり、電話の一つに手を伸ばし、躊躇った。それから、踵を返し、車の方へ走って戻っていった。

***

帰宅すると、ロバートは居間に駆け込み、ガーフィールドの電話のプラグを抜いた。それから、シャワーを浴びず、歯も磨かず、夕食さえとらずに、まっすぐに床に就いた。

もちろん、ロバートは眠らなかった。むしろ、横向きになって、目覚まし時計をじっと見つめ、1分1分が過ぎ去っていくのを見ていた。とても長い間、同じ姿勢のまま横になっていたため、体が痛くなってきた。寝返りを打ちたくてたまらなかったが、徹夜せずにはいられなかった。

夜、零時ちょうど、電話が鳴った。もちろん、電話は鳴った。

ロバートはパジャマ姿にスリッパを履いて、足音を立てずに居間へと出ていった。躊躇うことなく、電話に出た。

「今日は月曜日だ」

ロバートは淡々と言った。

「そうだな、ジョン」

軋むような、遠くから聞こえる声が答えた。

「でも、月曜日って何だろうな」

「そりゃ……」

ロバートは口ごもった。

「何だろうね」

「無だよ。ジョン」

声は不満げだった。

「こだまする虚無。人間が自らの存在という平凡で目新しくもない織物を注ぎ込むもの。陳腐なものへのぽっかりと穴が開いた記念碑。ジョン。俺たちが置き去りにするすべての物だ」

「俺の名前はロ……」

ロバートは弱々しく口を開いた。

「ジョォン!」

声は言い張った。

「寝なさい」

ロバートは眠った。ロバートは夢を見た。真夜中の浜辺の夢だ。海は波打つ舌だった。唾液で濡れている。月は巨大で瞳の無い目。大きな舌が岸を舐め、砂に深まり行く裂け目を残した。裂け目の中はガラスのように滑らかだ。なんと綺麗なんだ。ロバートは不思議そうにそう思った。

雨が降り始めた。どこか頭上からありとあらゆる種類のものが降ってきた。デスクチェアにコーヒーマグ。リングバインダーにコピー機。結婚指輪に額縁。あらゆるものが待ち受ける裂け目の中へ容赦なく転がり落ちていくのを見ていた。

長い時間の中で初めて、痛烈な空腹の痛みを感じなかった。感じていたものは……満足。

目が覚めると、まだ暗いことに驚いた。目覚まし時計の明かりは見えなかった。ベッドの脇で脚を揺らした。足はいつもの床板ではなく、何か柔らかくて温かく、少ししなやかなものに当たった。いつだったか敷物を買ったかな。ロバートは足元をふらつかせながら思った。腕を伸ばして壁に寄り掛かって体を安定させると、同じく豪華なフラシ天じみたものに触れた。ロバートは目を擦った。目は薄暗い明かりに慣れ始めた。

まだ夢を見ているに違いないとロバートは思った。周りのもの全て、壁、床、天井さえも分厚くオレンジ色の毛皮に覆われていた。ロバートは両手を壁に置いて擦った。その下で何かが震えたり、ゴロゴロと鳴っていたりしていた。ただリズミカルに。

両手を壁に置きながら、部屋の外周を沿って戸口に進んだ。居間に行かなければならない。廊下までの道すがら、何もかもが同じオレンジ色の毛皮で覆われていた。ロバートは暗闇の中、はっきりとは見えなかったが、オレンジ色の莫大に広がるものが断続的に破れ、黒い縞模様になっていることを見て把握する必要はなかった。

ロバートは深呼吸をして、角から覗き込んで居間の方を見た。ロバートは凍り付いた。

以前にガーフィールドの電話を置いた場所は、今や巨大で腫瘍のような塊があった。その塊から毛皮の膜が放出されているようだった。それは顔だった。そうでなければ、顔に似た何かだ。二つの大きな目がはみ出ていた。その表面は乳白色で、潰瘍になっており、虹彩や瞳の痕跡は無かった。小さな肉質の鼻が目のすぐ下で陥没していた。その下で、唇とたるんだ肉が不愉快にぶら下がっていた。

「ジョォン」

そのひだの中のどこかからガラガラとした声が聞こえた。

「まだすごくお腹が空いているんだ」

ロバートは膝をついた。突然に咽び泣いていることに気が付いた。ロバートはまるで昔からのように馴染みのある畏怖と恐怖の引力を感じた。

ロバートは前方へ這っていった。顔には涙や粘液が流れていた。ロバートは口に近付き、唇の片方を持ち上げた。ロバートに向けてドッと出てきた息は海のように冷たく塩気があった。ロバートは波が遠くの岸にぶつかって砕けていく様を空想した。

「大好きだよ、ロバート」

魅惑的にゴロゴロと鳴く声が聞こえた。

「ジョンだ」

彼は息を詰まらせ、震える息で深呼吸した。

「ただのジョン」

彼は心地よい顎に上った。

***

どこか、それほど遠くないところから、太陽がオレンジ色に輝きながら、静かな海の上、無限に伸びているような水平線を越えて昇った。美しい月曜日の朝だ。


Creepypasta Wikiでは“Spotlighted Pastas”に選出されています。

ガーフィールド」という猫のキャラクターがいて、「ジョン」、「オーディー」も同じ作品のキャラクターの名前らしいです。ガーフィールドは媒体によって喋り方や一人称が異なるようです。困った……。

ちなみに、「デビー」の原文は"Deb"。「デブ」は流石にちょっとね。

作品情報
原作
I Hate Mondays (Creepypasta Wiki、oldid=1511328)
原著者
PernicketyPony
翻訳
Tojito
ライセンス
CC BY-SA 4.0

2026年4月27日月曜日

『衛星画像』(Creepypasta私家訳、原題“Satellite Images”)

地図アプリが映されたディスプレイの画像

数年前、俺は車の事故に遭った。それ以来、俺は家から出る頻度が減った。外出は難しいし、自分の横を車が通り過ぎるのを考えるだけでも頭がくらくらする。

事故の翌日、友人がGoogleマップを教えてくれた。あなたも見たことがあるはずだ。衛星画像を見れば、世界中のどこへだって行ける。望む場所をどこでも見られることに魅了された。仮想的に街を歩くことができ、その場所にいるような気分になれた。

あっという間に夢中になった。Googleマップは世界を見下ろす目を授けてくれた。大都市のほぼ全てに行くことができたし、実際に行ってみた。中国、日本、ドイツ、イギリス……多くの場所の街々を目にしてきた。グレートバリアリーフやドラキュラ城のような観光名所にも行った。

好きなことは大都市から無作為に選んだ場所に向かい、何人の人と何匹の動物を見つけられるか数えることだ。人の顔はいつもプライバシー保護のためぼかしがかかっていた。それでも、外に出て人々を眺めるのは楽しいことだった。人々はそれぞれの人生を過ごし、何事でもないかのように歩き回っていた。

「あの人、絶対に良い趣味している」

俺は笑った。

俺はズームインして近付いた。ある女性が灰色の鞄を肩に下げていた。肩紐は灰色と紫色。女性はゆったりと歩いており、左手は横の壁に沿わせていた。顔を見ることができたとしたら、その女性は笑顔だったに違いない。

俺は少し悲しみを覚え始めていた。俺は手を車椅子のアームの上に下ろし、1分ほど女性を見つめた。あの場所に居れたら良いのに。何の気苦労もなく女性と一緒に歩けたら。そんなことは死ぬまで起こりそうにない。死ぬまでこの椅子から動けない。

俺は溜息を吐き、東京からズームアウトした。今夜はこれで十分。コンピュータの電源を切り、ベッドへ向かった。

-

早く目が覚めると、俺はパリの辺りを見て回ることに決めた。パリはいつも楽しい場所だった。パリの外観が好きだった。古く美しい建物全てが気に入っていたし、それを見に来る多くの人々を眺めるのも楽しかった。

俺は無作為に選んだとあるエリアにズームインし、古い煉瓦造りの建物が並ぶ通りを眺めた。小さな店が数軒と、古い黄褐色の煉瓦で出来た教会があった。その手前には交差点があり、十数名の人が交差点を渡っていた。はげかかったサラリーマンが素早く通り過ぎ、老女を振り返って見た。老女は髪をスカーフで覆っており、大きな手提げ鞄を持っていた。窮屈すぎる黒いパンツを履いた曲線美の女が店の窓の中をじっと見つめていた。角の辺りで別の二人の女が小さな子供たちの集団を率いていた。

俺はもう数回、視点を回転させた。そして、何か変なものを見つけた。二人の人物がバス停のペンチに座っていた。一人は若い女性で、前方にゆったりと足をはみ出させていた。赤いスニーカーを履いており、俺が持っている靴と似ていた。黒いパンツ、白いTシャツ、黒いフード付きのジャケットに気付いて、俺は一瞬驚愕した。焦げ茶色の髪は後ろに緩く結ばれていた。ベンチの上で灰色の鞄が女性の隣に置かれていた。肩紐は肩に掛けられていた。

「そんな馬鹿な。同じ女のはずがない。違う国だぞ。大陸も違う。どうしてここにいるんだ」

こんなことは馬鹿げていた。ライブ写真というわけではあるまいし。これらの写真は以前に撮影され、記録されたものだ。同時に二つの場所いたという訳ではない。その女性はただの旅行者だったかもしれない。それに、顔が見えないのだから、同一人物か見分けることはできなかった。茶色の髪はおそらく世界で最もよくある髪色だ。あの赤いスニーカーは俺がインターネットで買ったものと同じだ。きっと数百万人の人が同じように買っただろう。

俺は首を横に振り、昼食を作りに行った。

-

俺はインターネットに戻ると、ベルリンに行くことに決めた。いつものように無作為に道路を選んだ。道路はがらんとしているようだった。道沿いには煉瓦造りの建物が並んでいたが、工場のようにしか見えなかった。空き地もあり、長い草や砂利の山で埋め尽くされていた。オートバイが並んでおり、ドイツ国旗が二本突き出た車も停められていた。ただ、実際のところ、見るべきものなどほとんど無かった。

さらに探索して、子供を見つけた。その少年は学校行きの格好をしているようで、ジャケットが鞄の上に掛かっていた。少年はじろじろと携帯端末か何かを見つめていた。

俺はがっかりした。立ち去ろうとし始めたそのとき、横目で何かを捉えた。

視線を向けると、そこにはあった。

あの忌々しい赤いスニーカーが。

その女は通りの角、道標か何かの隣に立っていた。片手をポストの上に置き、通りを見下ろしていた。通りを横切ろうと待っているかのようだった。俺は衝撃を受けてじっと見つめた。どうやってこんなの所にも来たんだ。旅行をしているにしても、毎回あの女の姿を見つける訳がない。パリで見かけたのが偶然だったとして、今回はどうだ。こんなのおかしい。ジョークか何かか。Googleは自社の製品を最もよく使うアカウントに悪戯を仕掛けようと決め込んだのか。そりゃ素晴らしい冗談になるだろうさ……。

俺は手早く検索し、ウォーリーのように現れる女について情報を探した。何も無かった。Googleマップで見られる奇妙なものについての記事も一通り調べたが、世界のどこにもいる女について言及する記事は無かった。

こんなのおかしい。引きこもり生活で気でも狂ったのか。孤独のあまりに幻覚でも見ているのか。

画面にベルリンの画像を残し、俺は友人にテキストメッセージを送った。例の場所を教えて、同じ女を見たか教えてほしいと頼んだ。そして、待っていると、手は冷や汗で湿り、胸が高鳴る音が聞こえてきた。十分後、携帯電話の発信音が鳴り、俺は跳び上がった。返事のテキストメッセージが届いていた。そこには、

「お前が言っていた女はベルリンにいたよ。パリや東京にはいなかった。ゲームか何か? 大丈夫?」

と書かれていた。俺は返答しなかった。その代わりに東京やパリに戻ってみた。そこに女はいた。

女はいたが、状況は違っていた。パリでは女はもうバス停のベンチに座っていなかった。ベンチの前に立っており、鞄の中から何かを探していた。東京では、数ブロック離れた場所にいて、しゃがんで斑模様の猫を撫でていた。

俺は身震いした。あの女は何者だ。何が起きているんだ。

マップをブリュッセルに切り替えた。新たな都市の通りには、古い建物が並んでおり、一階には店が並ぶ。上階はアパートだろう。俺は素早く歩道を調べた。そこには何もなかった。明るい青色のセーターを着たがっしりとした女しかいなかった。もう一度見渡した。あの女はいなかった。

俺は安堵の溜息を吐いた。こんなことに気が高ぶっていたなんて信じられない。これは単なる偶然……

俺は硬直した。両目が画面に釘付けになった。道路の分かれ道のところに建物があった。白い建物で、黒い鉄枠のバルコニーが二階から突き出ていた。

先程、俺はあの女を見なかった。何故なら、俺は歩道を見ていたからだ。

そこに女はいた。バルコニーに立っていた。頭をカメラの方向に傾けていた。恥ずかしげに俺の方を見ているかのようだ。

俺は息を飲んだ。俺はシドニーに画面を切り替えた。女は壁に寄り掛かっていた。明るい青色の「キャリックス薬局」という建物の出入口の内側だ。ロンドンでは、女は赤い二階付きバスに乗り込もうとしていた。顔は後ろに振り返っていた。見に行った場所のすべてに女がいた。ベネチアでは橋の煉瓦造りの歩道に立っていた。チューリッヒでは黄色の線が引かれた横断歩道を渡っていた。香港では永隆銀行とマクドナルドの間に立っていた。鞄に紐を付け直していた。どの写真でも、女はカメラに近付いていき、ぼかしがかかった顔を向けて俺を直視していた。

俺は心臓が怯えた鳥のようになっている気分だった。心臓が胸の中でドンドンと打ち付けていた。息を整えることができなかった。何をしたらいいのかはっきりと分からなかった。警察を呼べなかった。スクリーンショットをGoogleに送るべきだろうかと考えていた。

俺は拳をぎゅっと握りしめ、両目を閉じた。あの女は何者なんだ。俺の後をつけているのか。女の表情が見られたらいいのにと思った。女が振り向いて俺の方を見たとき、何を見ていたのか知りたかった。椅子から立ち上がって逃げ出したかった。どうして再び自由を感じさせてくれた唯一のことが、いっそう囚われているような気持ちにさせてくるんだろう。俺は知りたかった。

俺は自分が住む町の名前を入力し、無作為に選んだ通りにズームした。俺の家から数マイルの距離だ。市立の公園の門が鮮やかな日光に照らされていた。今ここは夜だったが。

そこにいた。そこに……女はいたのである。

女は俺の家からほんの数マイルの距離にいた。その公園の名が書かれた鉄のアーチの下に立っていた。女はカメラを真直ぐに見つめていた。真直ぐに俺を見ていた。

吐いてしまうかもしれないと感じた。あの女は近くにいた。俺を見ていた。俺の方に向かっていた。あの女は何が望みなんだ。

俺は自分が住む団地の名前を入力した。建物の外側が見えた。駐車場は車でいっぱいだ。運動場では数名の子供たちがいて、顔にはぼかしがかかっていた。あの女がいないか全ての場所を探した。駐車場や歩道にはいなかった。建物の間にも隠れておらず、運動場にもいなかった。車も一台一台確認した。茂みの後ろや、ぼかしがかかった窓の一つ一つも調べた。

女はいなかった。

俺はぎゅっと体を丸めて、机の上に頭をうつぶせに乗せた。この場所は安全だ。どうあれ部屋からは出ない。もう二度とGoogleマップは使わないようにしよう。もう二度とあの女を見ることはないだろう。あの女が公園にいようがどうでもいい。俺は一人微笑んだ。涙が自分の顔を流れて驚いた。

「俺は安全」

俺は一人呟いた。声に出して言って気分が良かった。

「安全だ」

そう言ったとき、ドアがノックされた。

背筋に寒気が走った。俺はカメラをコンピュータに接続していた。困難な移動を補助できるように、玄関にいる人物を映すためのものだ。誰が外にいるのか確認するため、俺はおもむろに制御盤へ手を伸ばした。しかし、俺の手はひどく震えていた。

制御盤に触れたとき、俺は自分の過ちに気が付いた。俺が最後に見たGoogleの画像は建物の外側を写していただけだ。外側だけ。

画面を見ると、女の姿が見えた。白いTシャツ、黒いパンツ、黒いフード付きのジャケット。灰色の鞄。肩紐は紫色と灰色の縞。もちろん、赤いスニーカーもあった。女はカメラを直視していた。顔にはまだ完全にぼかしがかかっていた。俺が叫び声を抑えようとすると、女は手を振り上げて玄関のドアを叩く音を響かせた。


Creepypasta Wikiでは“Suggested Reading”に選出されています。

『ウォーリーを探せ』のウォーリーは、アメリカではウォルド (Waldo) という名前らしい。何故。

作品情報
原作
Satellite Images (Creepypasta Wiki、oldid=1517011)
原著者
SquidInk
ライセンス
CC BY-SA 4.0