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2020年2月23日日曜日
綾波レイのルーツの真偽

筋肉少女帯やオーケン (大槻ケンヂ) を語るうえでよく話題になるのが、ある楽曲が『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロイン・綾波レイの元となったという話である。
この話はインターネット上でしばしば耳にする話題だった。筋肉少女帯の楽曲には「何処へでも行ける切手」(『断罪!断罪!また断罪!!』収録) というものがあり、この歌詞中の「包帯で真っ白な少女」が綾波レイの元になったというのである。 私自身はバンドブームなるものは伝聞でしか知らず、インターネットで筋肉少女帯を再発見した世代である。当時からのファンならば常識なのかもしれないが、私からすれば情報源が曖昧で真偽不明だった。
ただ、この件はすぐに片付いた。漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』第2巻の巻末にそれを裏付ける証言が載っていたのである。それは綾波レイのデザインを担当した貞本義行氏の直々の発言である。「その曲を聴いた時のいたいけなイメージ」が綾波レイの性格付けの元となったとのことである。
ただ、インターネットで聞いた噂話には続きがある。『何処へでも行ける切手』の「包帯で真っ白な少女」にもオマージュ元があるというのだ。 それは丸尾末広の漫画『少女椿』のヒロイン・みどりちゃん。 彼女もまた包帯で真っ白な少女であり、歌詞の元となったという。
この件は長年、裏がとれずにいた。オーケンは多数のエッセイを書いており、その中に情報源が転がっていそうだが、そう簡単には見つからないだろう。そう思っていた矢先、地元の図書館の本棚の中にオーケンのエッセイが眠っているのを発見した。果たして、そのエッセイ『90くん』(角川書店、2000年) にソースがあったのである。灯台下暗し。それにしても、とんでもない表紙である。よく公費が降りたものだ。

答えは107-108ページにあった。件のエッセイからそのまま引用する。
観念的な単語のネタ元をいくつか明かすと"闇の右手"とは古いSF小説「闇の左手」に由来している。"休みの国"とは'70年代のアングラロックバンドの名前を拝借している。問題の"包帯で真っ白な少女"であるが、丸尾末広のマンガによく出てくる包帯だらけの少女たちと、そしてジョルジュ・フランジュ監督の恐怖映画『顔のない眼』の主人公、ケガした顔を隠すために真っ白な仮面をいつもかぶっている少女をモデルとしている。
丸尾末広作品が由来の一つとあり、それは正しかった。ただ、ピンポイントで『少女椿』と指定されておらず、オマージュ元の丸尾作品の一つではあったかもしれないが、明言はされていない。そもそも、私の知る限り、みどりちゃん自身は包帯で真っ白な少女ではない (包帯で真っ白な男は出てくるが)。 そのうえ、由来が丸尾作品以外にもあった。インターネットの曖昧な噂をソースに知ったかぶってはならないという教訓になった、ということで一件落着である。
とはいえ、前述の通り、オーケンは多数のエッセイを執筆している。その中のどれかに『少女椿』と名指ししたものもあるかもしれない。みどりちゃん自身は包帯で真っ白な少女ではないが、包帯で首を締められて苦悶する場面はある (もっとも、それはみどりちゃんの幻覚のようだが)。 さらに言えば、オーケン自身がインターネット上を漂う噂以上に曖昧な男である。同じエピソードを題材にしているはずなのに内容が一定しなかったり、話を盛っていたりする。 結局のところ、重要な情報源を発見できたが、インターネットで聞いた話のどこまでが正しく、どこまでが間違っているのかは、私では断言できないというところで落ち着くしかない。
ちなみに、Wikipediaの綾波レイの項目 (oldid=75162147) によると、『「何処へでも行ける切手」の歌詞は、丸尾末広の漫画「少女椿」の主人公「みどりちゃん」をモデルとしており、さらにこれは森田童子の楽曲「セルロイドの少女」に登場する「みどりちゃん」に由来している』とのことである。「少女椿」の次は「セルロイドの少女」。日本語版Wikipediaにありがちなことだが、出典が全く示されていない。ここまで来ると完全にお手上げである。誰か助けてください。
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