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2021年5月27日木曜日

Creepypasta私家訳『ストレンジャー』(原題“The Strangers”)

電車の写真

"Old Street London Underground Station" by Annie Mole is licensed under CC BY 2.0.

作品紹介

CreepypastaであるThe Strangersを訳しました。 Creepypasta Wikiでは“Suggested Reading”や“Historical Archive”に指定されています。『きさらぎ駅』を代表とする異界駅ものに近い要素がある作品です。

この作品で固有名詞として使用される“Stranger”は、一般には「よそ者」、「見知らぬ人」、「他人」などを意味する普通の英単語です。 本邦の義務教育の範囲でも、道案内の表現を習うときに“I'm a stranger here.”というような用法で出てくると思います。 日本語に訳すとしたら、上手く日本語の一般名詞に置き換えるとそれらしくなるでしょう。“Stranger”の多義的な意味合いを取りこぼさない訳が思いつかなかったため、片仮名表記の「ストレンジャー」という日和った表現に落ち着きましたが……。

それ以外でも色々と苦しい訳です。翻訳が上手くいかないときは、小難しい言い回しになりがちです。 悲しいかな、この訳にはそんな箇所が随所に見られます。改善案があればご提案いただけると幸いです。

作品情報
原作
The Strangers (Creepypasta Wiki取得。oldid=1369158)
原著者
不明
翻訳
閉途 (Tojito)
ライセンス
CC BY-SA 4.0

ストレンジャー

俺の名はアンドリュー・エリックス。昔はニューヨークという都市に住んでいた。お袋の名はテリー・エリックス。電話帳に名前が載っている。あの都市のことを知っているなら、電話帳を読めばお袋の名が見つかるはずだ。お袋にこの文章を見せないでくれ。ただ、俺はお袋を愛している、帰ろうと頑張っていると伝えてくれ。お願いだ。

事の始まりは俺が25歳になった頃、仕事にバックパックを持っていくのはもうやめようと決意したときのことだ。バックパックを背負うのをやめればもっと立派に見える。高校生のようにどこへ行くにも本を詰めたバッグを持っていくなんてしなければよかった。そう思っていた。バックパックを卒業すれば、午前・午後と地下鉄に乗るときの読書をやめることになる。ペーパーバックをポケットに押し込むなんてできないからだ。手提げ鞄はお門違い。俺は工場勤めだったからだ。メッセンジャーバッグはいつ見ても、よく分からんが、ゲイっぽいと思う。パースみたいで好みじゃない。

俺はMP3プレイヤーを持っていた。暇つぶしに役立ったが故障した。手動で次のトラックにスキップしないと、歌が終わったときに勝手にシャットダウンするようになってしまったのだ。こうしてMP3プレイヤーもやめた。だから、毎朝、地下鉄に乗って、無限にだらだらと続く30分間を過ごすとき、乗り合わせた乗客を見るしかやることがなかった。俺は少し恥ずかしがり屋だから、人を見ているところを見られたくなかった。それで、こっそりと人間観察することにした。とても面白いことに、自分だけが公共の場で居心地の悪い思いをしているわけではないとすぐに分かった。

人間は様々な方法で居心地の悪さを隠す。でも、俺はそれを見抜けるようになった。頭の中でそういう連中を分類分けした。まず、そわそわと落ち着きのない奴がいた。こういう連中は居心地よく過ごせず、常に手を動かしたり、重心を変えたり、座席に座るときに脚を前後に揺らしたりしている。いちばん目立って神経質なタイプだ。他にいたのが狸寝入りする連中で、座席に座ると、その瞬間に目を閉じる。ただ、そいつらのほとんどは本当は眠っていない。本当に眠っていれば、もっと体が動くし、電車が止まったときや大きな騒音で急に目を覚ましたりする。狸寝入りの場合、座席に座った瞬間から、電車が目的の駅に入る瞬間まで続く。それと、MP3プレイヤー中毒者、何かとノートパソコンを開く奴、集団で乗って大声でペチャクチャやる連中。携帯中毒者はすごくたくさんいた。そうでなければ、1度に2分以上携帯をしまい込むことが全くできないのだろう。

ちょうど人間観察に我慢できないほど退屈しかけていたとき、最初の不調和な存在を見つけた。中年っぽい男性だ。茶髪で、中肉中背で、普段着。奇妙なことに、その男はあまりにも普通すぎるように見えた。際立った特徴がなく、独特の癖もなく、大衆に消えゆくように設計されたかのようだった。男の存在に気付けたのは、俺が人々が地下鉄でどう行動するかを意図的に見ようとしていたからだった。その男は全く何もしていなかったのだ。何かに反応することもなかった。テレビの前に座り、魚のドキュメンタリーを見ている人を眺めているみたいだった。興奮しているわけでも、何かに忙しいわけでも、よそ見をしているわけでもない。存在するが、どこにもいない。

男は午後に地下鉄に乗っていた。人間観察を始めて1か月以上たって、初めて俺の目を引いた。俺は毎日同じ電車に乗っていたわけではないし、意識的に同じ車両に乗っていたわけでもなかったからだ。俺が男を最初に見かけたのは月曜日だったはずだ。2回目は同じ週の木曜日。男は明らかに同じ電車、同じ車両に乗っており、座席すら同じだった。強迫性障害か?そのときはそう思った。初めて男に意識を向けて以来、次からはもっと熱心に男を観察した。率直に言えば、男は徹底的に不安感を抱かせる奴だった。男は全く何もしなかった。何が起こっても、例の座席に座り、無表情で、頭をまっすぐにしていた。女が泣いている子供を連れて同じ車両に入り、男のちょうど後ろに座ったときも、全く何もしなかった。振り向いたり、不快感に眉をひそめたりもしなかった。それに、例のガキはクソやかましかった。

電車が目的の駅に着くまでに、俺は吐き気がすることに気づいた。車両から出たとき、ニコチンの発作のときのように手が震えた。あの男は何かが「おかしい」。奴はきっとある種の怪物だと思った。社会病質者で、たぶん、ああいう静かな奴の中には、冷凍庫に女の首を1ダースほど隠している奴がいる。最初の犠牲者はそいつの母親だ。

気が付くと、午後の仕事を終えた後にわざとグズグズと過ごすようになった。何も買うつもりがなくても、地下鉄の近くのモールにあるキオスクに立ち寄って商品を眺めて過ごした。数週間、俺はあの地下鉄に乗るのを避けた。電車が到着するときにその駅にいたときは、奴を見かけた車両からなるべく遠い車両を選ぶようにした。

そして、ある朝、頭の中で同じように警鐘が鳴る別の人物を見かけた。

そいつは女で、地味な外見であり、周囲の大騒ぎしている連中とは場違いな風だった。後で気づいたが、その女を認識したその瞬間、それが俺の執着が始まったときだった。俺の人間観察は、退屈しのぎのためのちょっとした趣味として始まったが、ついには俺にとっての信仰のようなものになった。地下鉄やバスに乗るときに、全員を調査し、頭の中のチェックリストを埋めずにはいられなかった。無地の簡素な服?ブランド物を持っていない?チェック。無表情?窓や他の乗客を何気なく一瞥することがない?チェック。バッグ、パース、アクセサリーがない?チェック。チェック、チェック、チェック、また1人出やがった。俺は連中を「ストレンジャー」と呼ぶようになった。

俺は毎日、ストレンジャーを見かけたわけではない。必要以上に地下鉄に乗るようにし始めた後でさえもだ。夕方につい寄り道してバスに乗ってしまうときでさえもだ。しかし、連中はそこらにいた、かなり頻繁に。連中を一人見かけると、歯が浮くような感じがし、手のひらが汗だくになり、喉が渇くようになった。スピーチをした経験があるならば、この感覚が理解できるかもしれない。連中は俺にほんの少しも注意を払わなかったが、自分は連中の見世物になっているような感じがした。俺にとって連中は一目瞭然だった。どうして連中が俺を見逃そうものか。

それでも、連中は俺が見分けられるような行動はしなかった。そして、ついに俺の好奇心が恐怖を押さえつけ、俺は連中の1人を尾行することにした。最初に発見した奴を選んだ。午後に地下鉄に乗っていた、いつも同じ座席に座り続ける男だ。俺は奴の後ろの席に座った。終点まで来ると、奴は立ち上がり、歩いて電車を出ていった。俺もそれに倣った。距離をとってついていったが、奴は遠くへは行かなかった。奴は近くのベンチに座った。いつも通りの無表情だ。俺は角を曲がって待機し、無関心を装った。数分後、次の地下鉄が到着すると、奴はそれに乗り込み、同じ座席に座った。再び尾行する度胸はなかった。

奴はどこにも行っていなかった!ただ終点まで地下鉄に乗り、その後どうしたか?また電車に乗った?あの男は、いや誰であってもどうしてそんなことを?後に来た電車に乗って家に帰り、いくらか休もうとしてからずっと経った後、この謎に悩まされた。理解できるようになるまで放っておくことはできなかった。気づけば、俺はさらに混乱していた。今や徹底的に腹を立てていた。あの薄気味悪い野郎、あのほとんど非人間的な人物が、どうして地下鉄で行ったり来たりして、どこへも行かないんだ?以前読んだことがあるが、精神というものはある種の事物を忌避してしまう。それを見ることそのものが人を傷つけるからだ。クモは多くの人々にその作用を引き起こす。特に大型のものは。クモは我々にとって具合が悪く、異質に見えるのである。それこそがストレンジャーが俺に作用し始めた影響だった。連中は俺の感覚を傷つけていたのだ。

翌日、俺は再びあの男を尾行した。その次の日も。毎日、少なくとも1週間は、一緒に静かに行程を供にした。俺だけが知っている行程を。週末、俺は奴を数時間尾行した。夜、終電が俺のアパートのブロックの近くに止まったときまで、奴を追い続けた。電車に乗って都市の端から反対の端へ、そしてまた逆戻りした。もはや人間観察はしていなかった。人物観察、ストレンジャー観察だ。俺は他の誰も見ていなかったが、行く先で周辺から少なからず困惑した一瞥を送られていたことに気づいた。それを除けば、俺たち二人だけがこの星で唯一存在する人間だった。後は知ったことじゃない。

翌週、俺は仕事をクビになった。部長は親切で、内気な人だったが、強固な性格でもあった。俺は集中力を欠いていた。どこにいてもとても生産的とは言えない状態だった。それはたいそうな演説だったと思うが、聞くのもやっとのことだった。俺が考えることができたのは新しい仕事のこと、つまりは奴への見張りだけだった。地下鉄にいたあの男、いや、あれは俺の目が届いていないときは何をするだろうか?その日の昼に最後の仕事を終えた。普段は、標的の尾行を始めるのは5時30分だったが、奴が俺を待っていると確信していた。今、俺はあの日のことをもっと気にしていればよかったと思っている。その日は晴れていたか?とにかく夏だった。下町をうろつけたし、何人か可愛い女の子と遊べたかもしれない。戸外カフェでアイスカプチーノを飲んで煙草を吸い、それから家に帰って、肥大化する執念を頭の中から追い出せたかもしれない。新しい仕事を見つけ、また電車やバスの中で読書をするようになったかもしれない。

しかし、そうしなかった。代わりに、俺は待った。複数の電車が上ったり下ったりしていた。つまり、俺は駅に少なくとも1時間はいたことになる。俺は駅で待ち続けた、窓からあの男を見つけるまでは。俺は電車に乗り込み、そして初めて気が付いた。自分の肌が汗でべとべとしておらず、手は震えておらず、心臓は激しく鼓動を打っていないことに。初めて俺はあの奴の真向かいの座席に座った。奴の視線を直接受ける場所だ。奴の表情の変化を見ようとした。俺のことを認識したか?そうであれば、俺はその兆候を見逃したということだ。だから、俺は奴をじっと見た。これで間違いなく相棒になったはずだ。午後、向かい合わせの座席に座り、お互いをじっと見つめている。怒りが湧き上がって俺の顔をゆがめないようにするのが難しかったが、どうにか奴と同じくらいにじっとして、無表情でいることができた。内心では、奴に対して叫び声を上げていた。俺に反応しろ、このマヌケめ!俺を見ろ、畜生。俺はお前が何なのか知っているぞ!

しかし、そうならなかった。俺の内なる望みに答えが出ることはなかった。最初の行程も、2回目も、3回目も、10回目も。夜まで俺たちは一緒に電車に乗った。終点に一緒に辿り着き、一緒に待った。ベンチですぐ隣に座り、横目で奴を見ていた。それでも、奴から何も分からなかった。ただ、二人で相手が仕掛けたのと同じゲームをすることはできた。

ついに、最後の行程になった。俺は奴に一緒にいさせた。こうなることを知っていた。夜の最後の行程が終われば、電車は運行を終える。いつもはその時点で奴が立ち去るのを放っておいた。終点から自宅までは長い道程になり、地下鉄と同時にバスもなくなるからだ。しかし、このときは、奴の後をつけることにした。とうとう、電車が止まった後の奴を見ることになる。何らかの答えを得ることになるはずだ、多分。

電車は進んでいき、期待が膨らんでいった。徐々に車両の中から人がいなくなり、都市の地下を黙って互いを見つめあう男二人だけが残された。俺は自分に鞭打ち、男と向き合って熱狂的な笑みを浮かべ続けた。電車は速度を下げて徐行になり、やがて止まった。終点だ。

ストレンジャーは動かず、いまだに何にも反応しなかった。車両は静止しており、ドアが開いた。少数の残っていた乗客たちが俺たちを残して駅を出てどこかへ行く音がかすかに聞こえた。足音が静寂の中にこだました。何の反応もない。寝ぼけた人がいれば終点へ到着したことがわかるように、スピーカーシステムから音が鳴り出した。まだ何の反応もない。そしてとうとう、再び足音が聞こえた。車掌か何かが車両1台1台に頭を突っ込み、夜間に電車を置いておくどっかしらに向かわせる前に、車両が空っぽであることを確認していた。俺は黙りこくった獲物から目を逸らさなかった。

ついに車掌が俺たちのいる車両に来たとき、その姿が横目からどうにか見えた。車掌がのぞき込むと、当て所のない視線が俺たちの上を漂い、顔には当惑した表情が浮かんだ。車掌は数回瞬きすると、硬直した。俺は車掌が話しかけてくるのを待った。一瞬が間延びしていったが、やがて、車掌はわずかに首を振ると、俺たちを置いて立ち去った。俺たちの前方にも車両があり、車掌が同じように確認のために立ち止まる音が聞こえた。それから数分後、電車は再び動き始めた。しばらく電車が進み、そしてぐるりと一周りすると、電車が止まった。俺たちの座っている方の窓からたくさんの電車が見えた。逆側の窓からはもっとたくさんの電車が見えた。

そして、男が俺に微笑みかけた。それは少し唇を曲げただけで、つい数時間を奴の顔面の研究に費やすことがなければ気づかなかっただろう。「そうして」奴は粗野なバリトンで言った。「ここまで来たわけだ」

俺は反応しようとしたが、すぐにはできなかった。俺の喉はきつく締まっていた。恐怖でいっぱいだった。俺たちのいる地下道全体が崩落して俺の体に落ちてくるような気分だった。俺は咳払いをしてどもりつつも、ついには濁った声で、その夜に思い続けていた疑問を投げかけた。俺を半ば狂気に引きずり込み、この場所、この瞬間に導いた疑問だ。「お前は何なんだ?」

奴は俺を無視した。奴が立ち上がると、電車のドアが開いた。そして、衝撃的なことに、俺に顔を向けた。「来るか?」奴は答えを待たず、歩いて電車を出てプラットフォームの方へ行った。俺は急いで後を追った。「おい、畜生!」俺は叫んだ。「俺と話せ。お前は何者なんだ?何なんだ?どうしてクソ一日中地下鉄に乗ってるんだ?」奴は振り返らず、歩みを緩めることもなかった。俺には奴の顔が見えなかったが、奴はこれまで何にも反応しなかったように、俺にも全く反応していなかったと確信している。俺は奴の後を追って、しばらくわめき続けたが、とうとう諦めた。奴から引き出せるはずだったものは「そうして」とか「来るか?」とかいった少しの言葉だけで終わったようだ。

俺たちはプラットフォーム沿いを進み、十字路に出ると、角を曲がった。このとき、俺たちは周囲の電車と直角をなす位置関係にあった。進んでいた道は上からの照明があったが、果てが見えなかった。片側の電車は見える限り無限に続いていた。一都市で運行するにしてはあまりにも多すぎる数の電車があることに俺は気付いた。そのときは重要性がなさそうだった。ただ、それでもおそらくはもっと注意を払うべきだったのだろう。

どれほど歩いたのかはっきり分からない。そのときは腕時計をつけていたが故障した。あるとき携帯を取り出したが、何の反応もしなかった。ただ「信号なし」と表示されるだけだった。ストレンジャーは時折立ち止まり、1・2分間、電車を見つめて、それから通り過ぎた。奴の行動の理由を理解するのに時間がかかったが、ついには電車がどれも同じというわけではないことに気付いた。長い電車の行列はどれも似たり寄ったりに見えたが、その行動のときは異なるモデルに出くわしていた。少し大きかったり小さかったり、わずかに形状が異なったりしていた。操縦室、つまりは前方の車掌がいる場所が見た感じ違ってもいた。男が何を探していたのか、そのときも今も分からずにいる。ただ、確実なのは、最後に奴は探し物を見つけ出したことだ。なぜなら、俺と奴が再び角を曲がった後、俺の即席ガイドが電車の前で立ち止まったとき、そのドアが開いたからだ。俺と奴は中に入って、座席に座った。

「もう喋る気になったか」俺は奴に聞いた。答えはなかった。俺は苛立ってため息をつき、しばらく奴の顔を殴ってしまおうか真剣に勘案していた。すると、突然に車内の照明がつき、エンジンがかかる音が聞こえた。「何なんだ?」

男は悲しそうな顔をしていた。「もう戻ることはできない」

「何の話だ?どこへ戻るって?」再び反応なし。無視しやがって、お前は壁か何かか、この畜生が!電車はよろめいて動き出し、俺たちが来た方とは逆向きに進み出した。思うに、電車の無限のパレードのせいで俺の方向感覚は麻痺していたのだと思う。電車は数分間進み、駅が近づくと減速し始めた。奴の空虚なまなざしが鋭くなった。俺がいた方に向いているだけだったときと比べると、初めて奴が俺を見つめているという感覚を味わった。

「じっとしていろ。静かにしていろ。奴らの注意を引くな」

電車が止まり、ドアが開き、人々がなだれ込んできた。最初に何を認識したかは分からない。奇妙な服か、腕があまりにも長くて手が床をなでそうなほどだったことか、漆黒の目とやせこけた顔か、青灰色の肌か。俺の目にそんな刺激的なものがいっぺんに飛び込んできた。ただ、ほんの一瞬、脳が理解を拒み、そしてとうとう理解してしまったとき、喉からはち切れそうな金切り声が出るのをどうにか噛み殺した。心臓は爆発しそうになっていた。畜生、俺自身も爆発しそうになっていたと思う。俺はかき鳴らされるギターの弦のようになっていた。俺の中のありとあらゆるものがよろめき、震えていた。視界がかすんできたが、むしろありがたいことだった。さらには胃の中の物が喉から逆流してきた。俺は口を固く閉じ、それを無理矢理ぐっと飲み込もうと頑張って、どうにか成功させた。俺の本能は奴の言葉を叫んだ。じっとしていろ!静かにしていろ!奴らの注意を引くな!

あの日のことはぼんやりしている。俺と奴は地下鉄に乗って上り下りを繰り返した。じっと、無表情で、何時間も、おそらく何日も。俺の知る路線、つまりはストレンジャーを追跡したあの路線よりも遥かに長いようだった。俺たちの周りにいたあのおぞましいモノは俺たちに大して注意を払っていないようだった。俺たちはひどく目立っていたはずなのに。俺は恐怖であまりにも呆然としていたため、やっと無限に続く電車の洞窟に戻ってきたとき、一人泣き出してしまった。俺は床に倒れこみ、長い間、ただ咽び泣いた。ストレンジャーは無表情に眺めていた。

俺は自分を取り戻すと、奴を哀願するような目で見た。「俺を家に帰せ」俺はしわがれた声で呻いた。「お願いだ」

「無理だ」奴は言った。「どれが元の場所に通じるのか知らない。それもどれか通じるのがあればの話だが」奴は立ち上がり、プラットフォームの方へ歩き去った。俺は疲れた体を持ち上げて奴についていった。奴はすばやくぐるりと向きを変えてこちらを見た。「お前も十分俺を追い回しただろ」

かつて奴に感じた怒りは、パニックで一時的に埋もれていたが、再び俺の中で湧き上がった。「は?」俺は叫び声を上げて走っていき、奴の両肩を掴んだ。自分の中にあるとは知らなかったほどの狂気的な力を爆発させて、電車の側面に奴を叩きつけた。「この畜生め、俺に何をしやがった!?」俺は奴を何度も何度も叩きつけた。「俺を元の場所に戻せ!」奴は無抵抗で耐えた。そして、すぐに俺の中で燃えていた怒りの炎は消えていき、空虚が残された。「どうか」俺は懇願した。「どうか、家に帰してくれ」

「そのようにはできていない」奴は言った。「一緒にいると、気づかれやすくなる。自分でどうにかしろ。じっとして、気づかれにくくしろ。そうすれば、奴らはお前を仲間だと思ってくれる」

「どうしてこんなことを?なぜ?」

奴は再び悲しそうな表情をした。「そうしなければならなかったからだ。お前もそうなるだろう。お前は……行き詰まる、そのうちな」奴は俺の手を両肩から払いのけ、踵を返して歩き去った。俺は膝から崩れ落ちた。突然に力が抜け、立ち去る奴の姿を眺めた。交差点で奴は振り返って俺に顔を向けた。「すまなかったな」そして、行ってしまった。

俺はかなり長い間、その場所の冷たいタイルの上にとどまった。しばらく体を丸めて涙を流した。涙が渇いた後、どうにかいくらか眠った。目が覚めたときには、乗ってきた電車は出発した後だった。青灰色のおぞましい連中を乗せて、青灰色のおぞましい連中の行くべきところへ連れていくために。とにかく、あの場所へ戻ることはできなくなった。

最初に来た場所へ戻る道を探そうとした。自分の知る地下鉄を見つけるためだ。しかし、自分が向かっていたはずの方向でさえ、もはや確信が持てなかった。1時間歩き続け、さらにもう1時間。ついに、見慣れた外見のような気がする電車を見つけた。それか、渇望しすぎて電車がそう見えるように空想してしまっただけだったのか。ドアの方へ足を踏み出すと、ドアは勝手に開き、俺は座席に座った。電車が動き始めると、一生を不可知論者として生きるのをやめ、心が張り裂けそうなほどに祈った。電車は減速して停止し、ドアが開いた瞬間、俺は救われたと思った。人!人間だ!世界でいちばん神様のことを愛しています!

そのとき、俺は目のことに気づいた。見ると、第三の、大きな目が額の真ん中にある。クソったれだよ神って奴は。

それでも、前の連中よりかは受け入れやすく、そこには感謝した。ただ、第三の目は他の二つの目とは無関係に瞬きし、吐き気を催させる有様だった。そして、微笑んだり、声を上げて笑ったり、誰かと話したりしたときに、その歯に目が行かずにはいられなかった。その歯は尖っていて、不格好であり、不潔にも黄緑色だった。それでも、俺は注意を払って、見たくないものを見ないようにすれば、しばらくの間、自分が家にいるような気分になることはできた。サンドイッチを片手に持った奴が入ってきて、自分が飢えており、間違いなく数日間は何も飲み食いしていないことに気づくまでは。

次の終点に着いたときに、俺は何か食べ物や飲み物を探すことを決意した。どうして終点まで待とうと思ったのかは分からないが、終点まで電車に乗ることがどうも重要なことに思えた。終点に着くと、どうにか車両を出ることができた。俺はストレンジャーが地下を出るのを見たことがなかった。何か物を食べたり飲んだりするところも。それでも、俺の胃はノーという答えを受け入れようとはしなかった。俺は覚悟を決めて、慎重に平然とした表情を維持しようと努め、駅から出ていこうとした。そして、困惑した。

エスカレーターや階段の類を探したが、見つけたのは地面や壁、天井の穴だけだった。ぽっかりと開いた尋常でない大きさの穴。まるでハチの巣の中にいるようだった。どうすればいいんだ?中に入ればいいのか?穴を通り抜ける人が現れて、初めて意味が分かった。その人は床を浮き上がって通り抜け、俺の近くで浮遊した。その人は一瞬、眉をひそめた。少なくとも、俺には眉をひそめているように思えた。ただ、見たところ、地下鉄の中、少なくともこの場所までは、俺は異人とは認識されないようだった。残念ながら、俺は浮遊できなかった。地下鉄のハチの巣めいたモノから出るには宙を浮くしかないようだった。クソが。俺はトンネルの方へ戻っていった。

俺は怒り、途方に暮れ、飢えてもいた。地獄よりましだとしても、少なくとも二倍は馬鹿馬鹿しく、三倍は無意味な運命に身を任せていた。俺は最高の気分とは言えない状態だった。それが間違いの原因だったのだろう。普段は十分な距離をとって角を曲がる。公共の場で急に角を曲がれば、誰かと鉢合わせしてしまう可能性が高いことは誰でも知っている。俺はまさにそれをやらかして、誰かにぶつかった。女性だ。俺は地面に倒れ込んだ。考えなしに、ニューヨーカーがするような反応をとった。これがまずかった。「畜生が、このアバズレめ!どこに目ェつけてんだ!」

女性が行動を起こす前に、自分の間違いに気が付いた。女性の目が訝しげに、当惑を露にしながらこちらを見た。そして、俺のことに気が付き、恐怖で目が見開かれた。女性は俺の元から飛びのき、いや、すばやく浮き上がった。そして、叫び声のようなものを上げた。俺の知るものよりも、どちらかと言えば吠え声に近いものだったが、意味は理解できた。トンネルからずっと先に、異様な三つ目の頭が俺の方を向くのを見た。急に、連中の尖った薄汚い歯のことが思い浮かび、ただ逃げることだけを考えた。電車はそこにはなかったが、トンネル沿いに通路があった。修理用だろう。俺がいたところでは、修理人がこの手の通路を使っていた。俺は全速力で通路を進み、息を吸うたびに刺されたような感覚になるまで走り続けた。俺は立ち止まり、喘ぎ、そして振り返った。トンネルはカーブしていて、先の方はよく見えなかったが、誰も俺を追ってはいないようだ。ただ、戻るという選択肢はなかった。

長い間、暗闇の中を進み続けた。ついには壁に小さな空間がある場所に行き当たり、俺はそこで休息をとった。空腹、絶望、そして、全速力で恐怖しながら走ったことで、俺は力を完全に使い果たした。おそらく再び泣いてしまったのだろう。このとき自分にできるのはそればかりだった。しかし、それさえも手いっぱいだったようだ。俺は壁を背にして座り、両脚を広げ、あのクソッタレのストレンジャーを死ぬまでハンマーで殴るところを想像した。それが安心できる空想だった。

暗闇の中、近くをネズミがのろのろと歩き回っていた。時折、驚かして追っ払おうと足で蹴ったが、しばらくするとそれさえも気にならなくなった。狂犬病のような病気を運んでくるかもしれないが、奇妙な世界の地下鉄を、途方に暮れながら、衣食にも事欠く有様で、独りぼっちで永遠に旅することと比べれば、病もまた祝福だろう。再びネズミが近くまで這い寄ってきても、俺はシッと追い払うことをしなかった。ネズミが脚の方に来て、脚を圧迫し始めても、注意を払おうとは思えなかった。電車が近くを通り過ぎ、電車の照明が俺のいる排水渠を、そして、俺がネズミだと思っていたものを照らすまでは。

それはネズミに似ていた。まあ、ただ、むしろクモのようでもあった。ネズミとクモを一緒にかけ合わせれば、俺の脚に鼻を摺り寄せているモノと同じくらいにおぞましい奴が生まれるかもしれない。俺は金切り声を上げ、床から飛び上がり、サッカー選手のようにそれを蹴飛ばした。それは反対側の壁まで吹っ飛んだ。その背中は吐き気を催させるほどにボロボロに砕けた。俺はそれがピクピクと体をひきつらせるのを見た。最後の車両が通り過ぎ、暗闇が戻ってきた。

真っ暗な中、おぞましい考えが頭に浮かんだ。それは食べられるものなのだろうか、と。こんなの食べたいわけがない。俺はそんなことを想像するのをやめようとした。でも、俺は空腹で、今後、この場所で食べ物を見つけられる保証はなかった。ネズミクモは唯一の選択肢だ。できる限り我慢した。しかし、結局は、生存欲求が潔癖を打ち負かした。俺はライターを持っていたが、火をつけられるものがなかった。死体から肉を剥ぎ取り、火の上にかざして少し焼いたが、それほど役に立たなかった。あれほどのものはあり得ない。その肉は臭かった。これほど臭いものは誰も想像できない。それ以来も、食べ物がほしくてたまらなかったし、他にも胡散臭いものをたくさん食べてきたが、ネズミクモほどまずかったものはなかった。

思い返せば、あのときに俺はストレンジャーに成り果てたのだった。それまでは、無表情になろうと頑張りつつも、他は以前と同じままだった。平穏を求めて手に入れたものは茫然自失だった。川に投げ込まれた尖った岩は、時間が経つと、その角が水に削られて丸くなる。それと同じことを俺は経験した。異界の地下で、暗闇の中、怪物を引き裂いて食べた。残っていた最後の角が摩耗した。暗闇から出てトンネルに戻るまでに、俺をここまで連れてきた奴のように、俺は無表情で、空虚になっていた。

ただ、それは最悪のことではなかった。最悪は後になってやってきた。それは最初に行き詰まりが起きたときだ。ストレンジャーも言っていたことだが、俺も行き詰まりになるまで、ほとんど気付かずにいた。ある夜、終点で、電車を出るようにと言われた。この世界は普通の世界に近かった。俺の知る限り、人々はほぼ人間に近かった。彼らは肌がオレンジ色で、確か、せむしだったが、それでも他はほとんど普通と言ってよかった。前の世界の人々は、おぞましいほどに太っており、六つ乳房がある両性具有者で、鼻がなかった。オレンジの人々は俺からすればかなり美しかった。

最初、車掌は誰か他の人に話しかけていると思っていた。ただ、車両には自分しかいなかった。しかも、俺は車掌の言うことが理解できた。オレンジの人々は英語を話さなかったが、それでも、俺は車掌の言葉が理解できた。立ち上がると、それがなぜか分かってきた。俺はまっすぐに立ち上がれなかった。俺はせむしになっていた。車両から出るときに窓に写った自分の姿を見ると、肌がオレンジ色になっていた。そこから残りの手がかりを集めて、全貌が分かった。行き詰まるとはこの世界に囚われるという意味だった。どういうわけか、行き詰まるとその世界の人々と似た外見になった。地下鉄の駅から出たいときがあれば便利だ。たいていの場合は可能だが、ものすごく配慮が必要で、かなり無理がある。異界は少し不快感を催す場所だということを知っていた。自分の世界と比較すると、差異があまりに大きくて、気分が悪くなるのだ。

とにかく、俺は地下鉄を出た。その夜はセントラルハブ (地下鉄の電車が無数にある場所をそう呼ぶようになった) に戻ることがないとはっきりわかっていたからだ。他の夜のことだったかもしれないが、すぐに気が付いた。俺の存在を気付かせなくする効果がもう無くなっていた。この世界に留まることも少しは考えた。ただ、この場所は故郷ではないし、故郷になることも決してない。人々と自分の姿が似ていたとしても、文化が違っているはずだ。それが以前に学んだことだった。自分と人々の見た目が全く区別がつかない世界でさえも危険を孕んでいる。かつて、自分の姿と似た人々のいる世界に来たことがあった。何というか、人々はブラジル人に似ていたが、もっと似通ってもいた。このときの苦い経験で学んだことは、自分にとっては挨拶を意味するジェスチャーが、彼らにとっては何かひどく侮辱する意味だったということだ。かなりの侮辱だったために、人々が囃し立てつつ見物する中、俺はタコ殴りにされて半ば死にかけた。

自分が模倣できる文化がある場所だったとしても、そこに滞在する気にはなれなかった。俺が求めていたのはこの二つのうちのどちらかだ。自分の故郷へ帰る道を見つけるか、俺をここに連れてきたストレンジャーの野郎を見つけて叩きのめすか。これは譲れない。

だから、俺は移動したかった。ただ、前に自分がやられたようなことが俺にもできるかははっきり分からなかった。別の誰かを俺のように異界の地下をさまよわせることができるのか?実際のところ、そんなことをする必要はなかった。数か月後、俺の存在に気付いた奴が現れた。そう、そいつは数週間にわたって俺の後を追い始めた。かなり注意を払って奴のことを見ていないように振る舞った。あのストレンジャーがやったように。ただ、俺の中で奴に警告して追っ払ってやりたいという気持ちと、奴を終点まで連れていき、さっさとこんな陰鬱な世界から抜け出したいという気持ちに分かれていた。

夜、奴は俺を尾行して終点までついてきた。かつて俺がやったように。ただ、俺の真向かいに座るなどという蛮勇をふるうことはなかった。電車が終点に着くと、奴はすぐに駆け出して電車から出て行った。俺は待った。車掌が俺の姿を見ずに、座り続けることができるかもしれないからだ。しかし、無駄だった。車両を出ると、電車は俺を置いて出発した。俺は電車の中に向けて悪態をついた。切符売り場への角を曲がると、俺を尾行していた若い男が襲撃してきた。奴は危険そうな刃がカーブしたナイフを持っていた。不意をついて俺を捕まえる算段だったのだろう。しかし、俺は数年間、敵意に満ちた異界を旅してきた。俺の反射神経は鋭敏だった。

俺と奴は激しく争い合い、どうにか奴からナイフを取り上げることができた。ナイフがどうして奴の首に刺さってしまったのかは分からない。殺したいわけじゃなかった。かなり前に湧き上がった怒りのことを思い起こすと、それほど怒っていたわけでもなかった。それから、奴が血を流しながら倒れると、俺は腹立たしくなった。奴を繰り返し蹴り、叫び声を上げた。「このクソが!お前はこの俺を!」蹴り続ける。「尾行しやがって!」蹴る。俺は犯行現場を逃げ出したが、そのうちに逃げるのをやめた。翌日の早朝、始発に乗るためにその場所に戻った。そして、夜、終点まで電車に乗っていると、再び車掌の目に見えなくなった。もしセントラルハブに戻りたければ、誰かを殺すか、一緒に連れて行けばいいようだ。

俺の姿は再び見えなくなったが、まだ肌はオレンジ色で、せむしのままでもあった。次に行き詰まりになるまで、俺はそのままの状態だった。次のときも俺は人を殺した。そのときは前よりもかなり手っ取り早く済ませた。俺は女が尾行してくるのを待たなかった。一度、俺がストレンジャーと見なされると、俺はその女を次の奴だと認識できるようになった。そして俺は選択をした。他の誰かをこんな立場に追いやるつもりはない。

それでも、俺は自分を連れ去ったストレンジャーのことを考えずにはいられなくなる。奴はもともとどのような外見だったのだろうか。俺を殺すという選択肢もあったことを知っていたのだろうか。故郷にいた頃に見かけた他のストレンジャーや、故郷を追いやられてから出くわしたごく少数のストレンジャーについても考える。彼らは誰かを殺したり、連れて行ったりするだろうか。どちらの選択肢を慈悲だと思うだろうか。俺は連中と会話することができない。質問もだ。どちらにしても俺たちは永遠の呪いを受けている。呪われた亡者は孤独の中で苦しむ定めだ。

これまで15人の命を奪ってきたし、人殺しがかなり得意になってきた。ただ、俺は決断している。俺が殺してきたのは、少なくとも、罪のない人々だ。セントラルハブに戻る前に、俺はバックパックに詰め込めるだけたくさんの紙を入れて、この話を書いてきた。何度も何度も、できる限り多くの地下鉄にこれを残しておけるように。数千のメッセージを瓶に詰め、鉄のレールの海に投じてきた。これは要求であり、警告でもある。

俺の要求、それは最初に書いた通りだ。俺のお袋を探して嘘をついてほしい。それは罪のない嘘だ。気にしなくていい。俺はお袋を愛している、帰ろうと頑張っていると伝えてくれ。そうすればお袋もいくらか希望が湧くだろう。それか少し平穏に過ごせるかもしれない。この嘘が本当になればよかったのに。ただ、俺はこう思っている。俺はオデッセウスのようなものだとね。途方に暮れて、当て所もなくさまよい、馴染みのある岸に戻りたいと願っている。しかし、俺は海で迷っているのではなく、無限に続くトンネルの中、つまりは迷宮で迷っている。その違いは重要だ。なぜなら、迷宮は設計されたものであり、建築されたものだからだ。誰かが、もしくは、何かが、こんなあり得ない場所を作り出した。そして、奴らが俺にしでかしたことは、間違いなく奴らに責任がある。奴らは俺にオデッセウスではなくテセウスの役を割り当てた。ただ、俺はもうこんな役を演じるつもりはない。この地の奇妙なルールが、人間として生まれた俺を別の何かに変え、さらにまた別の何かに変えた。奴らは俺を怪物に変えた。そして、俺は迷宮のミノタウロスになる。もし可能なら、俺は周囲の迷宮を破壊し、迷宮を建てた奴らを打ち砕く。

俺の警告は、公共の場所にいる、静かで無表情の男女に気を付けろ、ということだ。近づいてはいけない。連中はお前を殺すか、もっとひどいことを仕掛けてくる。連中を見かけたら、急いで走って遠くまで逃げろ。そしてもっと重要な警告だ。聞いてくれ。電車で終点まで行ってはいけない。

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