ミッドナイトモンスターのフィギュア 、はれのひ喫茶店のフィギュア 、もちWhat!、その他アクリルフィギュア
『アイドルマスター シャイニーカラーズ 』を始めてから1年が経過した。
1年の間に、リズムゲーム がリリースされ、アニメも放映された。
もちWhat! はもちもちほわほわし、福丸小糸のスケールフィギュアは二つ発売された。
私自身はグレード6・7を往復したり、難易度Expertで精一杯だったりしている。
自分自身の節目ということで、シャニマスに対する雑感を記しておく。
福丸小糸について
私がこのゲームを始めたきっかけは福丸小糸 である。
某所で小糸の存在を知り、そこから興味を持った。今でも最も好きなキャラクターは小糸である。
pSSR、sSSRを全て集めたのは小糸だけである。GRADの特殊敗北を達成したのも小糸だけである。
小糸に対するファンの評価としては、努力している姿に勇気を貰えるというようなものが多い。
これは客観的な事実ではなくあくまで印象の話だが、そこまで間違ってはいないのではないか。
ただ、私が小糸を気に入っている理由はむしろ逆で、小糸の弱さが素晴らしいと思っている。
親を説得するのを避けたいがあまりに、その場しのぎの危険な嘘を吐いて逃れようとする (WING編)。
練習風景の公開が嫌なのになかなか言い出せず、しまいには不満を爆発させてしまう (GRAD編)。
他者や幼馴染と比較して落ち込んだり、卑屈なことを言ったりする (【きっと色褪せるけど】、【セピア色の孤独】など)。
小糸に対して抱く感情はおそらくは共感である。私自身も弱い人間だから、小糸の弱さが好きなのだろう。
小糸に対する評価として、コミュニケーション能力などが成長しない、というものを見たことがある。
残酷なことを言うようだが、私は小糸にあまり成長してほしくないと思っている。嫌な言い方をするが、私は小糸の弱さに価値を見出している。
成長するにしてもゆっくりでいい。急に変化があれば、裏切られたような気持ちにすらなるかもしれない。
もちろん、小糸は脆弱なだけの人物ではない。全く成長しないわけでもない。
失敗を糧に学びを得るという展開が小糸のコミュの定番だ。
さすがに駄目なだけの人間の話は私も読みたくはない。嫌な後味が残るだけの物語は嫌いである。
小糸の弱さは程良い塩梅に調整されていると思う。
小糸の屈折を優しく正してくれるシャニP (≠ プレイヤー) の働きも大きい。
一方で、ノクチル全体が好きかと言えば、残念ながらそうではない。好きになる努力はしたが、結果はついてこなかった。
むしろ、樋口円香は嫌いになってしまった。
実は、小糸のビジュアルも好きである。ただ、その辺りの話はどう頑張ってもアレな方面に行ってしまうため、深くは触れない。
美少女ゲームなのだから、外見が好みに合うかどうかも重要である。
絵は『アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism』(©Bandai Namco Entertainment Inc.) より引用
他のアイドルについて
小糸以外に好きなキャラクターを挙げるとすれば、風野灯織 、大崎甜花 だろう。
田中摩美々 、白瀬咲耶 、西城樹里 も好きかもしれない。
楽曲だけで言えば、アルストロメリア や斑鳩ルカ も良いと思う。
コミュをもっと読むことができれば、園田智代子 や緋田美琴 も好きになりそうな予感がある。
ただ、小糸ほど好きなキャラクターはいない。関心は数段階は落ちる。
灯織は考えすぎて空回りする話が好きである。好きな理由は小糸と似ているか。
【星合アステリズム】のようにコミカルな展開に持っていけるというのも評価が高い。
好きなコミュは、【洸】、【エバー・リメンバー・ネバー】、【混ぜ込む気持ち】。
ただ、イルミネーションスターズのメンバーが和気藹々とする話が好きというわけではないらしく、【春待ちララバイ】はしっくりこなかった。
甜花はコミカルな話が多い。気楽に読める話が多いというのはありがたい。
妹との関係からシリアスな展開に持ち込めるのも長所だと思うが、基本的には楽しい話が多いところを特に重視している。
好きなコミュは、【見果てぬ先のアヴァロン】、【BON・BON・DAY!】、【キュン!とwith us】、【甜ing Room】、【Eve】、【Pop-Up!My ♡】。
甘奈のコミュだが、【走るっ!!!!】、【おそろしいかぐ!】も良い。
やはり、面白おかしく楽しめる話が好みと言えそうだ。
ただ、幻想的な美しさも味わえる【見果てぬ先のアヴァロン】、切ない別れが見逃せない【Eve】、
「流れ星が消えるまでのジャーニー」の続編とも言える【Pop-Up!My ♡】も外せない。
摩美々はトラブルメーカーにしてムードメーカーと言える。アンティーカのコミュにスラップスティックの要素をもたらす存在だ。
当然ながら、単なる悪戯好きの厄介者ではない。悪戯ばかりするようになった背景には、摩美々なりのほろ苦い過去の経験がある。
摩美々の過去は、たとえコミカルな物語においてさえも、スパイスのように効いてシナリオに深みをもたらしているとは思う。
それでも、話を分かりやすく面白くしてくれる存在という点が一番気に入っている理由だろう。
好きなコミュは【闇鍋上等】、【パープル・ミラージュ】。
咲耶は父親絡みの話が特に面白いと思う。【幸福のリズム】、【海と太陽のプロメッサ】、【記憶が降る街】が印象深い。
【純粋・fall into a trap】は物語として面白くはあるのだが、咲耶の性格を知っていると繰り返し見たくはないコミュでもある。
実は「運命の出会いガシャ」で引いた最初のpSSRは摩美々の【アバウト-ナイト-ライト】と咲耶の【乙女と交わすTrick】の2枚だった。
特に【乙女と交わすTrick】は印象的。シャニPと大学生カップルのような遊びをする場面に困惑したものだった。
樹里は外見の印象に反し、意外と切ない味わいのコミュが多いイメージがある。
WING編やGRAD編の印象を引きずっているだけかもしれないが、自信が無いような不安げな態度をとることがある気がする。
おそらく、その辺りが好きな理由なのだろうが、樹里の性格付けを断言できるほどの知識は無い。
好きなコミュは【ゆらりゆられて】、【心に浮かぶもの】、【Clashmade】。
小糸以外の好きかもしれないキャラクターのコミュ読了数は約70%である。
サービス開始時から実装されたキャラクターは、あまりにもSSRの数が多すぎて、全部集めようという気にはならない。
ちなみに、透と円香のコミュ読了数は90%を超えている。そこまで集めた挙句に感想が「好きではない」になってしまったのは虚しい限り。
コミュについて
好きなキャラクターについて考えてみると、私が好きなコミュというのは平易な話が多い気がする。
シャニマスをそのような理由で褒めている人は見たことがない。簡単には噛み砕けない奥深さ、高尚さに価値を見出している人が多い印象だ。
noteなどでもさながら文芸作品のような評価をしている人が目立つ。シャニマスの批評という体で、新たに文芸作品を作ろうとしている人すらいる。
透や霧子、凛世のコミュを代表とする詩情に富み、暗喩が多いコミュがとりわけ人気が高いイメージがある。
私が美少女ゲームやソーシャルゲームに求めることは、安直な分かりやすさ、安っぽい共感と言ったところか。
もしかしたら、私はシャニマスに向いていないのかもしれない。
ファミ通のアンケートでは評判の良かった【裏声であいつら】、【フリークス・アリー】、【ふたり色 クレオール】は私にはしっくり来なかった。
闇の話題自体には関心があるのだが、「絆光記」で描かれた闇は私が好むものとは違った。
人気が高い冬優子のコミュは限定が多すぎて、集める気になれない。ファンの間で評価が高いコミュが悉く空振りだったため、どうしても警戒してしまう。
私は元より、詩情や暗喩の類が好きではなかった。
鑑賞する気になるかはともかくとして、権威が太鼓判を押す純文学やカルト映画であれば、頑張って考察やら批評やらを試みるかもしれない。
ただ、シャニマスは美少女がキャッキャウフフしているソーシャルゲーム。そこまで頑張って読む気にはなれない。
評判の良いシナリオも、誰ともしれないライターが書いているもので、途中でライターが交代している可能性すらある。
仮に同じライターが一貫して担当していたとしても、あくまで商売である以上、その思想や主義も含めて、どこまで一貫して執筆を続けられるかは怪しいものだ。
例外的に誰が書いたか判明しているシナリオもあるが、有名人というわけではなく、権威の裏付けもなく、一読者としてどこまで信頼が置けるかは不明である。
文章表現や演出、伏線といったものを色々と論じたところで、果たしてそれが報われるだろうか。
私には本気でシャニマスのシナリオに向き合うのは無理だった。
真剣にシャニマスに向き合うことは私にはできそうにない。
これからもシャニマスにはそれなりに付き合っていこうとは思う。
ただ、小糸のコミュを読んで、小糸に可愛いおべべを着せて躍らせて、
後はたまに他のユニットにちょっと浮気すれば、それで十分というのが正直な感想である。それ以上のことを求めるつもりはない。期待もしない。